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【2018年3月】失敗しない「はんこ」選び(高田馬場店)

【2018年3月】失敗しない「はんこ」選び 「はんこ」を作ろうと印章店に行ったはいいが、実際に店で見てみると素材やサイズが何種類もあり何を選べば良いかわからないと悩んでしまう方が多いのではないでしょうか? あまり知られていませんが、実は「はんこ」には「目的」があり、素材には「特徴」があります。「はんこ」作りには「目的」に応じた素材の使い分けが大切になります。 よく分からないが故に、価格だけで選ばれる方が多いのも事実です。 ここでは失敗しないために素材の「特徴」を理解し「目的」に合った「はんこ」選びに役に立つ情報をお伝えします。 「はんこ」をつくる目的。実印・銀行印・認印 目的にあった「はんこ」の素材 大切な「はんこ」のお手入れと保存の方法 「はんこ」をつくる目的 実印・銀行印・認印 「はんこ」はそれぞれの「目的」によって素材や大きさ・形が違います。印鑑は普通に生活をしていてもあまり馴染みのないものだと思いますので、一般的な「目的」は次のようになります。 個人で使う「はんこ」の目的 「実印」の目的 「実印」は、お住い地域の役所に「印鑑登録」をして使用する「はんこ」です。 自動車の契約、マンションや住宅購入など不動産取引、遺産相続、保険金や補償金などの受領、官公庁での手続き、公正証書、金銭賃借証書など、主にあなたの「財産」に関わる取引に使用されます。 「実印」はフルネームで彫刻し、サイズは男性なら直径18mm~15mm、女性なら直径15mm~13.5mmで作ることが多い「はんこ」です。 「銀行印」の目的 銀行、金融機関での口座開設、預貯金の引き出しなど、主に金融取引に使用されます。 「銀行印」は姓または名のどちらかで彫刻し、サイズは男性なら直径15.0mm~13.5mm、女性なら13.5mm~12.0mmで作ることが多い「はんこ」です。 「認印」の目的 最もよく押される「はんこ」です。宅配便の受領、回覧物、そのほか会社での書類など日常的に使用されます。 「認印」は姓のみで彫刻し、直径12.0mm~10.5mmで作ることの多い「はんこ」です。 会社で使う「はんこ」の目的 「役職印」の目的 2重丸「◎」のはんこで法人名と代表者の役職を彫刻するのが一般的です。「代表者印」と呼び、会社の設立時に法務局に登記して使用する「はんこ」です。代表者印は、会社の実印にあたる重要な「はんこ」です。 また役職部分を“銀行之印”として、法人の銀行口座を開設する際に登録する「銀行印」としても使われます。 一般的には「代表者印」と「銀行印」の2本を作ります。 「代表者印」は直径21mm~18mm、「銀行印」は一回り小さく18mm~16.5mmで作ります。 「角印」の目的 「角印」は法務局等へ届け出をする必要はなく、領収書や請求書などの各種書類に押印する会社の認印に当たる「はんこ」です。 このページのTOPへ 目的に合った「はんこ」の素材 「はんこ」の目的が決まると、次はそれぞれに合った「はんこ」の素材(印材)を選びます。 役所や銀行に登録する印鑑ほど、硬くて長持ちするものが選ばれています。 上の図では丈夫さと捺印しやすさで代表的な印材を分類しています。 届け出の必要な「実印」や「銀行印」は、登録後に割れたり欠けたりして印影が変わってしまうと再登録などが必要となってしまう為、硬くて丈夫なものがオススメです。 認印なら「捺しやすさ」や「耐久性」などお客様の重視したいポイントに応じてお選びください。 印鑑の王様「象牙」の特徴 象牙は、象の上あごにある長く伸びた一対の門歯のことで、細かい網目状の縞模様があります。 象牙は長年使っても曲りや狂いがなく、天然素材の中では耐摩耗性にも優れています。 また乾燥にも強いため長期の保管にも適しています。 手触りがよく、手に馴染み、適度な重量もあるため、非常に捺しやすい印材です。 また朱肉の吸着性にも優れており、鮮明で濃い印影を捺せるため、「印鑑の王様」として大切な印鑑の素材として長く親しまれています。 「象牙」は特に「実印」に最適な印材として知られています。 象牙の網目状の模様は、外皮や根元に近い部分から、先端や芯に近い部分に向けて網目が細かくなり、耐久性も上がります。 外皮や根元に近い側から「本象牙」「高級本象牙」「最高級本象牙」と希少価値も上がり高価なものになります。 中でも「横目本象牙」は、象牙の中心を贅沢に横に取り、「日輪」と呼ばれる、年輪のような輪の縞模様が浮かんだ非常に美しい「はんこ」になります。 象牙の輸出入について 象牙は生活用品として使われてきた歴史は古く、根付・印籠・櫛・箸などで日常的に使われ、文化として親しまれてきました。今でも印鑑や和楽器などの原材料として、愛用者の多いものです。 その「象牙」の多くはアフリカ産で「絶滅のおそれがある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」に従って輸入されていました。 ワシントン条約では1990年以上輸出入は禁止されており、それ以降は自然死した個体や人間に被害を与えた有害獣として駆除された個体からもたらされた象牙が例外的に輸出されたことが2回だけある程度です。 国内で象牙を扱う場合には、経済産業省に「特定国際種事業者」の届け出をする必要があります。 象牙を販売することが認められると、下の画像のような証明をお客様に見えるように掲示しております。象牙を扱う「はんこ屋さん21」の全店舗できちんと届け出をしておりますので、ご来店の際に是非、下のような表示を見つけてください。 (参考:「象牙取引に関するよくある質問」経済産業省HPより) 象牙の密猟の問題も、しばしばニュースで取り上げられていますが、「はんこ屋さん21」では正規の象牙のみを取り扱っていますので安心していただけるはずです。 象牙は日本人の文化に根差し、印材としても高品質なので、一生の一品として愛用していただけます。 「黒水牛」「オランダ水牛」の特徴 「黒水牛」はウシ科の大型哺乳類。ベトナムやタイなど東南アジアに生息する水牛の角で黒色が特徴です。天然のものには、うっすらと縞模様の入るものもあり、人工的に真っ黒に染めた素材もあります。 黒水牛の素材とよく似た全体に白っぽい牛の角は「オランダ水牛」と呼ばれるアフリカやオーストラリアの陸牛の角を使っています。古くからオランダを経由して貿易されたため「オランダ水牛」と呼ばれています。 このような牛の角類は硬度が高く繊維質のため粘りもあるため、摩擦や欠けに強い反面、乾燥に弱く、ひび割れや変形・虫食いが起きる事があります。ケースに入れて保管することで乾燥を防ぎ、長持ちします。 象牙に比べてリーズナブルで、ある程度長期の仕様にも耐えうるので、「銀行印」や法人の印鑑などに最適で人気があります。 その色によって好みが分かれ、黒水牛は「黒字になる」と験を担ぐ方が多い一方で、白いオランダ水牛は、その色の柔らかな印象から女性に人気があります。 「柘」の特徴 「柘(つげ)」は木材の中では硬くしなやかで、朱肉の馴染みも良いため、象牙に並び「はんこ」に古くから使われる素材です。 比較的安価なため、最も身近な素材の一つではないかと思います。 柘にも様々な種類があり、大きく分けて外国産の安価な柘と、国産の柘使った高級素材の「本柘」があり木目のキメの細かさや、耐久性が全く異なるので国産の「本柘」がオススメです。 木材は他の素材に比べたら欠けやすいため、認印のような「目的」で簡易的な「はんこ」には安価で良いですが、長期間使用する実印や銀行印には、あまりお勧めできません。 また、最近では認印も捺す頻度が高いため「本柘」から「割れない・欠けない・燃えない=チタン印鑑」へ人気が移り変わってきています。 「チタン」の特徴 非常に丈夫で、錆びたり燃えたりしない「チタン」はその機能性の高さとスタイリッシュな見た目から、最近人気上昇中の印材です。 最新の技術でつくられた印材「チタン」は耐久性抜群で実印・銀行印・認印のどの目的にも最適な印鑑です。一見、捺印しにくそうな印象のチタンですが、実は超微粒子の密度が高いため朱肉が付きやすく、自重もあるため、大変優れた捺印性を誇ってます。 はんこ屋さん21ではJIS2種の高品質な純チタンを使用し、シルバー・ブラック・ゴールドの3色、それぞれオプションで鏡面仕上げ(ミラー加工)やスワロフスキー付きをお選びいただくこともできます。 特にはんこ屋さん21のチタン印鑑「10年保証」付きで安心してご使用いただけます。是非店頭で手に取って、お試しください。 このページのTOPへ 大切な「はんこ」のお手入れと保管の方法 せっかくの「はんこ」もお手入れを怠っては、いざとなった時に捺印ができないだけでなく、耐久性を下げ、欠けやひび割れの原因になりかねません。 正しい「はんこ」のお手入れを覚え、大切に使用していただきたく思います。 1.朱肉をしっかり落とす 「はんこ」を使った後は、必ず朱肉を落として下さい。 ・使ったら、なるべく早く朱肉の汚れをティッシュなどで拭く。 ・朱肉が詰まった場合はブラシで掃除する。(「はんこ」専用の印面ブラシがありますが、ない場合は歯ブラシでもOK)

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