はんこの書体の違い(高田馬場3丁目店)

はんこの書体には、その主な用途の違いを中心に幾つかの系統から選択される事が一般的です。

楷書・古印・行書
一般的に文字を記す際にも使われる事が多い書体で、平易に読める事から、認印・銀行印・シャチハタ等に多く選ばれています。はんこに使われる場合には印刷にも使われるタイプの字体を使用する為に、印刷物等に押印する場合に違和感を感じさせず、用途の範囲も広く考えられるという利点があります。
ところが読み易さや使い易さは、偽造防止という観点からは仇となるケースがあります。

高いセキュリティを要求したい、銀行印・実印といった重要な役割を果たすべきはんこにおいては、篆書・印相体を選ばれる方が多いです。

古来さかのぼると、中国・秦代(前二二一―前二〇七)、始皇帝の時代に篆書が一般的に使われるようになり、中国・漢代(前202―220)には篆書が衰え、実用に便利な隷書が勢力をえました。

隷書から転化したのが、楷書体
楷書草書の中間が、行書体
隷書を基本とし丸みを加えたのが古印体
篆書を基礎にして、運勢が広がるように文字を八方方向に広げたのが、印相対

それぞれの特徴

【印相体】

 

個人の実印の書体として用いることが多い書体
文字を崩しているため可読性が低く、偽造防止セキュリティ的にも安心

 

 

【篆書体】

実印に限らず、すべての印鑑に適しています
特に法人印のほとんどはこの書体が使われています
左右対称で均一な線幅が特徴
日本のお札に捺されている印鑑はこの篆書体です

※ちなみに

 

◎お札の表の彫刻文字は「総裁之印」
これは別名「流通印」と呼ばれ『日本銀行より発行したお札は全国隅々まで行き渡るように』との願いが込められているそうです。”

 

 

◎お札の裏の彫刻文字は「発券局長」
これは別名「歯止印」と呼ばれ『表面で願う流通を裏面で発券局長が歯止めをかけ、再び日本銀行に帰ってくるように』との願いが込められているそうです。

 

 

 

 

【古印体】

 

既製の認印に多く使われている書体です
主に認印(三文判)に多く使われていま

 

 

【楷書体】

少し右上がりで、一点一画を続けて書かないのが特徴です
以前は、小判型の三文判で既成の印影で多く使われていました。
その名残からか、シャチハタの既成ネーム印で使われています

【行書体】

 

文字を崩した流れるような字体でありながら、凜としたイメージも持ち合わせた書体で
可読性も高いので認印・銀行印に多く使われています

 

 

 

※隷書体・行書体は文字の崩し方がイメージと異なることがあるので、要相談をおすすめします。